ツイッターで紹介されていた本。今は絶版らしいけどいい本だーー。紹介してくださった方ありがとう。
第一次世界大戦前からヨーロッパで活躍していたサーカス芸人沢田豊の流浪の人生と彼の息子の一人であるマンフレッド沢田氏が日本を訪れる事になるまではなし。
鎖国が終わった後で海外に出て行った日本人はインテリの人と芸人だった…と言うのがまず衝撃。なるほど一攫千金とか新天地を求めて芸人は遠くを目指したのか!と驚き。そんな昔海外が遠かった頃から動く人は動いていたのだなあ。それにしても2度にわたる大戦、ドイツからの強制送還とその後の満州時代中国での困窮生活と」本当に大変、大変な時代を生きて来たのだなあそれも私の祖父の世代だよ。下手すると私の親くらいの世代は漂流していたかもしれない。私たちはもっと戦争の時代の事をきちんと学ばなくては行けないなあ。
もちろん時代への興味というのも、台湾海峡1949を読んだ後あって、それでこの本を選んだと言うのもあるけれども。
流浪流転の人生の中で家族と周りの人に愛された事が一番のよい事だったのではないだろうかねえ、家族をうまくまとめあげた沢田の人生の後半はあまりよい事はなかったかもしれなかったけれども家族がお互いをとても大事にしていたのが見え隠れしていたのは素晴らしいなあ。ソレにしてもサーカスの人生ってすごい。移動距離もすごいし、旅そのものが人生で確かに魔法が存在するのかもしれない、そういう世界には。同じ日は2度と来ないというのは多分この人たちにはリアルなんだろうなあ。
そしてこの魔法の輪の中に入ってしまうと出て行くのが難しそうなところとか。
いい本だったー。
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