2011年2月19日土曜日

赤朽葉家の伝説・草祭

桜庭一樹のこの本と恒川光太郎の本と2冊をぶっ通しで読んだ。どちらも生きのいい生き物の様に物語が手のなかで動いていて読んでいてすごく集中しながらも興奮すると言ういい時間を過ごせた。手をとって案内してもらったような気持ち。

赤朽葉家の伝説はもうこれは大作。堂々たる物語で神話的な部分から現代までを極めて特異な女性たちの目から語っているのだけど登場人物はそれぞれとても変わっていてなのにその時代ならさもありなんな人たちで引きつけられっぱなし。すごいなあ。とくに山の人たちの謎とか出目金の兄のエピソードはもうぞくぞくする。すごいなあ。

草祭、も独自の世界と言う点では引けを取らない。この人が野原、とか路地を抜けてと言い出しただけでどきどきしてくる。そこでは知恵のより回るカラスが素晴らしい魔法のガラス玉をくわえて飛んでいたり、路地裏を猩々がのんびり歩いていたりするのだ。そしてその世界は少し恐ろしくて野生の力を持っている。大好き過ぎる。と、言うわけでの2冊を読むと言うのは大変に楽しかった。あと天化、というゲームはすごいなあ。ゲームであってゲームでない。すごいすごい。

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