2013年10月5日土曜日

面白かったわー。

米原万里さんの傑作の一つ。なんて文章の良い方なんでしょう。ロシア語の通訳でも有名でしたが本当にこの人の本が好き。もっと長生きして欲しかったなあ。でもこうやって本を読んでいると考え方やなんかで何らかの影響を残せるので物書きというのはいいな、と少しだけ思う。物書きというのは業な商売なので私は別にやりたいとは思わないけどちょっとだけそういうのは、いいなと思ったりする。

代替ものを書くというのは自分の血や肉を一部切って売る様なものじゃないかな、と私は思っていてそんな大変な仕事はできないな、と思っているわけ。

プラハのソビエト学校、という場所が舞台でスタートするこの話は現代史の縮小、と言うか日本みたいに自分の歴史にむとんちゃくである程度いられるところとは全く違う場所で始まるわけで。すごいなあ、の一言。最初にこういう場所で学び始めると色々と違うだろうなあ。違うことの許される、そして葛藤の多い世界。

でも日本みたいに均一そうに見えて大変に息苦しく同調している社会とどちらがいいのかねえ。

みんな違っていい、なんて言いながらも簡単に管理できないめんどくさいのはいらない、みたいな感じの国だからなあ。でも面白かった。朝の通勤電車で一気読みだあー。

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