これも読んだ。図書館様様だ。予約するとメールがきてとっておいてくれるってなんて素敵なサービスなんだろう。読書の質は最近とみに上がっております。震災時に思ったのは本当か雑誌は文化で、食べるものと住むところが大丈夫で命の危険がなければ本というのは素晴らしい娯楽になるのだ。音楽はまた別であれは一年近く楽しめなかった(個人的な意見
このとうもろこしの乙女、は短編集で、どれも気分が少しずつ悪い話。
中の悪い親戚とか兄弟とかちょっと気持ち悪かった意地悪なクラスメイトとかを思い出すような感じ。物語としては小さい生き物を手のひらで転がしている様な感じです。いじりすぎてパッと落としてしまったらさっといなくなってしまう、でもちょっとだけ気持ちが悪くなるような。でももう一度触って見たいいじりたい、みたいな。もっといい言葉で表現したいんだけどなあ。でもこの方はすごいと思う。
家族とか学校とかでのちょっとした小さい思いがだんだん膨れて行く様とかなんだかわかるのだ。手に取るように。そしてその切り取り方がまたいいのだ。うまいなあ、と。読み応えはあります。私はこういう話好きだし短編でどれもハズレがないのも素敵だしこの本を読んでいる間はずっと夢中。素晴らしかった。
本を読んで素晴らしいのはこの私を引きつけてやまない感じのものが物語の中で光っていることでの本はまさにそういう意味では輝かしいものでした。読んで良かったわー。すっきりと晴れ渡る5月、みたいな本ではないけれどもお勧めです。
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